音楽大学で勉強をしてきて、ピアノ教室を始めたい!または、すでにピアノ教室を開講したけれど、運営に悩んでいる先生に向けて、音大卒で現役ピアノ教室の私からアドバイスです!
ピアノ教室を始めたら、周りにもピアノ教室がいっぱい!どうしよう・・・
音大在学中、または音大を卒業したのでピアノ教室を始めようと思った時、たいていの先生はまずご自宅でのピアノ教室をスタートさせると思います。すでにピアノを弾く環境は整っており、音大生時代に弾いていたピアノ(グランドピアノ)があります。
でも、いざピアノ教室をスタートさせようとワクワクしているところに出てくる問題点の一つは、マンションの場合「教室運営をマンションの組合から拒否される」ことも。この件については後日お話したいと思います。ここでは、そのような事がなく自宅で教室運営が出来る事を前提に話をすすめたいと思います。
話しを戻しますと、「さあ!教室を開講しよう!」とワクワクした気持ちでいても、先行きが大丈夫か心配になってくることもあります。それは、「自宅教室の周りにピアノ教室がたくさんあった」と気づいた時。最初から自宅の周りにたくさんのピアノ教室があるのを知っていながら、恐る恐る教室スタート。きっと「生徒さんが来るのかな?やっていけるかな?」と不安な気持ちでいっぱいな中でのスタートだと思います。
私も一人で教室を運営するようになってから、最初は不安でいっぱいでした。ピアノ教室を始めたころに、同じ学区内にピアノ個人自宅教室が4つ、大手の音楽教室が2つ、数々の保育園、幼稚園には大手の楽器店がピアノ教室やリトミック教室を取り入れていました。もうあちらこちらでピアノ教室があります。
私の地域は人口が少ない上にピアノ教室が飽和状態です。考えただけで「もう無理かも・・・」と後ろ向きになりそうですが、私は考え方を変えました!どう考えても一人でレッスン出来る生徒さんの人数は限られているし、仮に他の教室が全て満席でも、ピアノを習いたい人はいるだろう!そう強く思い、まずはどんどん動きました。
音大を卒業して教室を始めたけれど、またはこれから始める場合も含め「どうしよう・・・」と思っている音大卒の先生へ私の経験が役に立てばうれしいです!私は同じ境遇の全国のピアノの先生を応援したいです!
昭和時代のピアノ教室と令和時代では、こんなに変化している!
私は昭和の時代にピアノを習い、ピアノ教室を始めました。私の母も私と同じ音大(学科も同じ)を卒業していて、自宅でピアノ教室を開いていました。母の時代の昭和40年~は、まだ音大卒業の人も少なく、人も多く、看板を出せば生徒さんの方から「習いたいです」と、来ていただけました。音大を出たことが人づてに伝わり、紹介で生徒せんが入会されました。先生は一切営業なしでも十分「個人のピアノ教室」が成り立っていました。まだ大手の音楽教室も同じ地域にはありませんでしたし、ピアノ教室を取り入れている幼稚園や保育園もありませんでした。
私は音大在校中から、母のピアノ教室を手伝ったり、出張レッスンを行ってきました。大手の音楽教室はどんどん拡大し、音楽学科だけの音楽大学の他に、音楽学科コースのある大学が増え、音大卒業と名乗るピアノの先生が増えました。でもやはり4年生音大卒の人は、私の地域にはまだ少なく、特に営業をすることなくピアノ教室を行えていました。
それまでと様子が変わってきたのは、平成時代からです。大手音楽教室がコースを増やし、ターゲットの低年齢化で、教室数もどんどん増やしてきました。どこでも幼稚園や保育園にリトミックやピアノ教室があり、さらに音楽学部のある大学が増え、子どもの頃ピアノを習っていた人も「ピアノ教室は儲かりそうだから始めちゃえ!!」という理由で始める方出てきました。今まで4年生の音大卒業というだけで一人勝ちだったピアノ教室に、「生徒さんが集まらない!」といった緊急事態に!このころから、私も手探りで営業を始めました。大学では教室運営、商売について学んではいないので、試行錯誤の繰り返しでした。
令和の時代はどうでしょうか?パソコンやスマホでの情報発信が当たり前になり、いかに商売がうまいか!によって、ピアノ教室が続くかなくなるか・・・となっています。以前は何もしなくても生徒さんから習いに来てくれました。今の生徒さんは、自分からピアノ教室の情報を複数見比べ、体験レッスンを経て入会されます。さらに「周りにはピアノ教室がいっぱい。もうどうしていいか分からない」といった音大卒の先生に向けて、同じピアノ教室を運営されているピアノの先生による「ピアノ教室にコンサル」事業もどんどん増えていっています。
数十年の間でこんなに変化があります。ピアノを習いたい生徒さんの想いや背景も変わりました。時代の流れについて行っているかどうかが、ピアノ教室をする上で大事な時代になりました。
音大卒のピアノ教室の先生の強み!
もう、私には無理かも・・・そう思ってしまった音大卒の先生はいらっしゃるでしょうか?大丈夫ですよ。私もコツコツとピアノ教室を続け、今では40人以上の生徒さんに囲まれ、満席のピアノ教室を続けています。
学んだことを活かしたい!大好きなピアノを教えたい!と思っても、今は「音大で学んでいなくても、ピアノ教室は営業力と運営技術があれば」出来てしまいます。残念ながらピアノ教室の先生は、国家資格などありませんから、誰でもピアノ教室を始める事ができます。ピアノが弾けなくても、場所があればピアノの先生を雇えばいいので、ピアノ教室が出来てしまいます。
音大卒の私たちが、そうした諸々の教室に負けないで教室を行うには、小さい頃から学んできた経験値です。育ってきた環境や技術や知識は、その道を通ったものでなければ、買うことはできません。生徒さんのタイプは様々です。その方たちに寄り添い指導していくことが、私たちには出来ます。自信を持って未来に出会う生徒さんのために、ピアノ教室を開講していってほしいです。
私のピアノ教室を求めている生徒さんと出会うには・・・
ピアノ教室を始めると、はじめの頃は来ていただければどなたでも受け入れたくなりますが、それは自分が苦しくなってしまします。私も来るもの拒まずの時期を経験しています。それはそれは大変苦労のあるレッスンでした。今では、私の行いたいレッスンを希望される方だけが、通われています。ストレスなくレッスンが楽しく、指導できる喜びを日々感じています。
このブログを読まれている音大卒の先生がへ。ピアノ教室でお悩みがある方がいらっしゃいましたら、お気軽に公式ラインからお問い合わせくださいね。お話しましょう!